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“画像ベタ貼り”ホームページのデメリットと知るべきリスク


画像ベタ張りホームページとは、本来テキストで表現すべき情報を画像ファイルとして作成し、作られたサイトのことです。一見美しく見えるサイトになりますが、SEO効果やUXの向上が期待できないなどのデメリットがあります。

画像ベタ張りホームページとは?

画像がベタ張りのホームページは、テキスト情報を画像として作成し、ウェブページ上に画像ファイルとして配置している状態のサイトです。デザイン性を重視したい気持ちから、文字やレイアウトを画像で表現してしまうケースがよく見られます。一見すると美しく見えるかもしれませんが、実は多くの深刻な問題を抱えているんです。

SEO効果が期待できない最大の問題

検索エンジンは画像の中の文字を読み取ることができません。どれだけ素晴らしい内容が画像に書かれていても、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにとっては「ただの画像」でしかないのです。つまり、あなたのサービスや専門知識がどれだけ優れていても、検索結果に表示されにくくなってしまうのです。

例えば、美容室のオーナーが「カット技術」について詳しく説明した画像を掲載しても、「美容室 カット」で検索した人には、見つけてもらえません。テキストで書かれていればインターネット上で上位に表示される可能性があった貴重な情報が、全く活用されないという非常にもったいない状況になります。

企業にとって、ホームページは重要な集客ツールです。SEO効果が得られないということは、新規顧客の獲得機会を大幅に失うことを意味します。

表示速度遅延と検索エンジンからの評価低下

画像ファイルはテキストに比べて非常にデータ容量が大きく、ページの読み込み速度を著しく低下させます。特にスマートフォンでアクセスしたユーザーにとって、画像だらけのサイトは表示に時間がかかりすぎて、見る前に離脱してしまう原因になります。

Googleの調査によると、モバイルサイトの表示に3秒以上かかると、約53%のユーザーがサイトを離れてしまうとされています。画像ベタ張りサイトは往々にして表示速度が遅く、せっかく興味を持ってアクセスしてくれた見込み客を逃してしまうリスクが高いのです。

また、表示速度はSEOの評価要因でもあるため、検索順位にも悪影響を与えます。つまり、見つけてもらいにくく、見つけてもらっても離脱されやすいという二重の問題を抱えることになります。

また、Googleは「ユーザーにとって有益で使いやすいサイト」を高く評価します。画像ベタ張りサイトは、表示速度、モバイル対応、アクセシビリティなど、多くの面でユーザビリティが低く、検索エンジンからの評価も下がりやすくなります。結果として、検索順位が上がりづらく、長期的に見ると集客効果の低いホームページになってしまう可能性が高まります。

スマートフォンでの使いづらさ

現在、ウェブサイトのアクセスの大部分はスマートフォンからです。画像ベタ張りサイトは、スマートフォンの小さな画面では文字が読みにくく、ユーザーにとって非常にストレスの多い体験となります。

拡大しなければ読めない小さな文字、スクロールしづらいレイアウト、タップしにくいボタンなど、モバイルユーザビリティが著しく低下します。お客様が気軽に情報を得られない状態では、問い合わせや予約につながる可能性も大幅に減少してしまいます。

更新作業の大きな負担

テキスト情報を画像で作成している場合、価格変更やサービス内容の修正などの更新作業が非常に大変になります。文字を修正するために画像編集ソフトを使用し、新しい画像を作成してアップロードする必要があり、時間と手間がかかります。ホームページの更新に多くの時間を割くことは現実的ではありません。更新が面倒になると、古い情報が放置され、お客様に正確な情報を提供できなくなるリスクもあります。

機能性と使いやすさを優先しよう

画像ベタ張りホームページは、見た目の美しさと引き換えに、SEO効果、表示速度、ユーザビリティ、更新性、アクセシビリティなど、ウェブサイトとして重要な機能を大幅に犠牲にしてしまいます。ホームページは重要な営業ツールです。デザインの美しさも大切ですが、まずは「見つけてもらいやすく、使いやすく、情報を伝えやすい」といった、機能性と使いやすさを優先したサイト作りを心がけることが、長期的なビジネス成功への近道となるでしょう。